自己微分
あるいは傷心的な概念論。(税込)

たまには自分でも見ようぢゃあないかと、思うわけです。
とりあえず欠点でも挙げようぢゃあないかと、思うわけです。
いや、いつものことですがね。
私はとにかく臆病で、卑屈で。
それは易しい優しさナわけです。
人は笑わないが人を嗤わせるのは得意でした。
人を怒らないが人を怒らせるのは得意でした。
コウモリだったわけです。童話な。
自己袋小路な事故です。
人を憎む愛が足りなかったのです。
感情に貴賎などないことに気付けなかったのです。
だから私は単純なものに涙しちまうわけです。
感情はその結び目の数に優劣なんざなかったのです。
だから憎まれて、怨まれて、愛されて、傷つけて。
それを気付いて築くべきなのです。
それが大人なのです。
人はそこにいるのです。